ストレス障害

急性ストレス障害・心的外傷後ストレス障害(PTSD)

急性ストレス障害と心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、事故や事件、犯罪、災害、戦争などの命に関わるような苦痛や恐怖を体験したり、そのような場に居合わせて目撃した場合に受けた衝撃的な心の傷(トラウマ)が原因となり、その後もストレス障害を生じる病気です。

どちらも、同様な症状がありますが、急性ストレス障害はストレス障害の症状が1ヶ月未満で消えてしまうのに対し、PTSDはその症状が1ヶ月以上続いてしまいます。

主な症状

  • ● 強い不安を感じて精神的に不安定になったり、眠れなくなる(過覚醒症状)
  • ● トラウマの原因となった場所に行くことや近づくこと、関係することを避けるようになる(回避傾向)
  • ● トラウマとなった場面やその一部を思い浮かんでしまったり夢に出てきたりして(フラッシュバック)、また体験してしまう。(再体験)

その他の症状

パニックを起こす・事件前後の記憶がなくなる・幸福感を感じない・感情が(一部)なくなってしまう・体への影響(震えや急な発刊など)

治療方法

薬物療法と心理療法があり、特に心理療法が重要となり、トラウマを回避せずに向き合わせる暴露療法などを行います。

トラウマの原因となった記憶を少しずつ受け入れ、不安感を抑制できるようにします。
薬物療法では抗うつ剤などを使用します。

適応障害

適応障害とは、外的ストレスがその人の処理できる量を上回ったときに起こる心理的機能不全です。
環境が変ると誰でも適応しようとし、ストレスがかかります。

そのストレスが大きすぎて心と体に障害を生じるようになるのです。
結婚や就職、入学、家族関係などが原因となることがあります。

主な症状

精神的に現れる症状に不安感・抑うつ気分などがあり、体に現れる症状に頭痛・腹痛・吐き気・不眠・食欲不振などがあります。

これに伴い、遅刻や不登校、欠勤などの問題行動があります。
また、悪化すると引きこもりやうつ病をも引き起こします。

診断基準

  • ● はっきりとしたストレスの原因となる引越しや結婚などの出来事があり、ストレスを受けてから(受け始めてから)3ヶ月以内に症状が発生している。
  • ● ストレスの原因と対面・接触したときに、苦痛の反応が過剰であり、支障となっていること。
  • ● 生死に関わる事件や事故などに遭遇したこと等がストレスの原因となっていない、またはもともと患っていたうつ病や不安障害などの病気が原因となっていない。
  • ● ストレスの原因となっているものを取り除いたら半年以内に症状が軽減する。
  • ● 症状が半年以上続いているものは慢性適応障害と言い、6ヶ月に満たない場合を急性適応障害と言います。

治療方法

ストレスの原因となるものを生活する環境から取り除いて、ストレスを軽減することが大切であり周囲の協力が必要です。

また、症状によっては心理療法や薬物療法を行います。

  • 【ストレスの原因】こんな生活をしているとストレスを溜め込みます!
  • 【身近なストレス解消法】身の回りにある解消方法のピックアップ

  • 【ストレスと体のメカニズム】ストレスの原因や、神経の仕組みなど
  • 【ストレスが影響を与える心の病】鬱病(うつ病)や不眠症との関係とは
  • 【ストレスが影響を与える病気】胃・腸などに影響が出る場合も?
  • 【ストレスマネジメント対策】ストレスとの上手な付き合い方について
  • 【メンタルヘルスコラム】仕事や育児などにストレスを感じている場合には