胃潰瘍

本当に辛い胃潰瘍とは何か

食べ物を溶かして消化しやすくする働きをするのが胃です。
食べ物を溶かすために胃では酸性の胃酸を分泌します。
とても強い酸性の胃液から胃を守るために、胃には粘膜があります。

胃粘膜のおかげで、胃に傷を付けることなく胃酸が働いて食べ物を消化しやすくしているのです。
しかし、何らかの原因で粘膜の機能が悪くなると、粘膜が胃酸の刺激で傷ついてしまいます。

粘膜が傷つくと、胃が強い酸にさらされて、胃の組織が壊されてしまうのです。
胃潰瘍とは胃の組織である胃壁が傷つくことであり、その傷はひどくなると穴が開いてしまいます。

この胃の粘膜の働きを悪くする原因として、ストレス、ピロリ菌、解熱や鎮痛に使用される非ステロイド性抗炎症薬などがあります。

肉体的なストレス、精神的なストレスは自律神経を乱すので、胃粘膜の血流が悪くなって、胃の粘膜が傷つきやすくなってしまいます。

胃潰瘍の辛い症状

胃潰瘍の症状はさまざまで、個人差がかなりあります。

また、痛みの程度で胃潰瘍の程度を判断することはできません。

  • ● 上腹部やみぞおちの鈍い痛み
    特に食後に痛みが起こることが多いようです。
    胃に食べ物が入ることで胃酸が分泌され、潰瘍を刺激するためです。
  • ● 胸やけ
    胃酸が出過ぎていたり、胃の運動が悪くなることで食道まで胃酸が逆流してしまうことで胸のあたりに不快感を感じるようになります。
    (胃酸が逆流することで、酸っぱい感じのするげっぷが出ることもあります。)
  • ● おなかのはり
    胃の働きが悪くなることで腸に負担がかかり、腸の中でガスが増えたり、腸の運動が悪くなってしまいます。
    そのため、おなかが張っている感じがします(腹部膨満感)。
  • ● 背中や腰の痛み
    胃潰瘍の炎症がすい臓におよぶと背中や腰に痛みを感じることがあります。

胃潰瘍の早期発見のために

胃潰瘍の初期症状は、胃のむかつき・胃もたれなどの不快感です。

このような症状はよくみられる症状ですが、長くこのような症状が続く場合は早めに病院を受診すると良いでしょう。

胃潰瘍はどうすればわかる?

胃潰瘍は病院の検査でわかります。

検査には触診・上部消化管造影X線撮影・上部消化管内視鏡などの検査があります。

触診

腹部の張りなどを医師が手で触って調べます。

上部消化管造影X線撮影

造影剤(バリウム)や胃を膨らませる薬を飲んでレントゲンを撮影します。

上部消化管内視鏡

内視鏡(超小型カメラ)を口(または鼻)から挿入して胃の様子を調べます。

胃潰瘍の治療はどんなことをするの?

胃潰瘍の治療は程度によって違ってきます。

潰瘍の深さなどにより違ってきますが、薬物療法や外科的治療が行われます。

薬物療法

胃酸を抑えるH2ブロッカーやプロトンポンプ阻害剤などが使われます。
薬の使用をすぐにやめてしまうと再発する場合が多く、潰瘍が治癒してもしばらくの間服用を続けます。

また、ピロリ菌の感染が認められた場合には、ピロリ菌を除去する薬も服用します。

外科的治療

以前は胃潰瘍には外科的治療が多く行われてきましたが、近年は胃潰瘍を完治できる薬が登場したため、潰瘍からの出血があって内視鏡治療によって止血できなかったときのみ行われています。

再発を防ぐために

薬物療法を行いますが、生活環境や食生活の改善も行いましょう。

また、胃潰瘍の発症原因がストレスである場合には、ストレスの原因となるものを取り除いたり、ストレスを発散する方法を見つけることも必要です。

胃潰瘍のときの食事

症状が最も悪い時期(出血や吐き気のあるとき)には、食事を取らずに点滴で栄養を取ることも可能ですが、それ以外のときは胃に負担の少ない食事が望ましいです。

一度の食事を少なめに。

一度に多くの食事を取ることは、胃に負担をかけてしまいます。
一度の食事を少なめにすると良いでしょう。

また、空腹時に胃の痛みがある場合は、一度の食事を少なくして数回に分けて食べると良いでしょう。

消化の良いものを。

野菜でも、生で食べるのと軟らかくゆでて食べるのとでは、消化が全然違います。

調理方法で工夫することも大切です。
軟らかく煮たもの、茹でたものが良いです。

また、油を多く使った食事も良くありませんので、なるべく脂分を控えた食事を心がけましょう。

控えたほうが良いもの

胃酸の分泌を増やすアルコールやカフェイン、炭酸飲料は控えましょう。

香辛料や熱いもの、冷たいものは胃を刺激してしまいます。

よく噛んで食べよう。

よく噛まないで食べると、胃に負担をかけてしまいます。
よく噛まないで食べる人に多く胃潰瘍が発症しています。

ガマンしすぎないで。

好きなものも食べられずに、食事に気をつけることがストレスになってしまわないように行っていきたいですね。

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